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2009年07月11日

ENGLISH TIME!!!

最近は英語学習の一環として、洋画のシャドーイングを集中的に行っています。シャドーイングとは、台詞を声に出して反復していく、“オウム返し”学習法のことで、語学学習においてはごく一般的な学習方法のひとつです。

この方法を用いるときの条件として、「好きな映画を選ぶ」ということがあげられます。“好きこそ物の上手なれ”という教えどおり、その効果は絶大です。また、ストーリー性のある内容の文章を用いることや、映像を用いることでの視覚的アプローチを行うことの効果もとても大きく、とても理にかなった抜群の学習方法だと実感しています。

いくつかやってみた中で特に入門編としてお勧めなのが、「マトリックス」という作品。使われている文法や語彙が比較的容易で、大学受験程度の英語力でも鑑賞できるレヴェルのものでした。

たとえば、主人公のネオが預言者オラクルの家へ連れて行かれた時に出会ったスプーン曲げをする特別な能力を持った少年が、なぜこの少年はスプーンを曲げることが出来るのかと不思議に思うネオに言った次の台詞がこれ↓

少年「Do not try and bend the spoon.That's impossible.Instead, only try to realize the truth.」
ネオ「What truth?」
少年「There is no spoon.」

この映画を象徴する重要で印象的な台詞ですが、とても単純な表現が使われていることがわかります。中学生でも英語が得意な生徒であればそこそこ理解できるでしょう。

最近では“スクリーンプレイ”または“スクリーンスクリプト”と呼ばれる、映画全ての台詞と日本語訳が収録された本が出版されており、それを上手に活用することで、さらに効率的な学習が期待できます。


基本的な文法や語彙の心得がある人が次のステップに行くための学習方法として、ありきたりな方法ではありますが、この映画学習法をお勧めします!ぜひお試し下さい!もしそれ以前の基本的な文法が不安な方は、「English Grammar in Use」(Raymond Murphy著、CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS発刊)という本での学習をお勧めします。これも英語を学習される方にはとてもメジャーでよく使われている本ですが、意外と知っていたようで抜けてることを再確認することも出来ます。

では文法の話にちなんで最後に問題です。
<以下の10の文章は文法的な誤りを含んでいます。誤りの部分を訂正し、そして誤りである理由を述べなさい。>
@My salary is expensive.
AI have much money.
BHe is a good cooker.
CI must hand in my report until 9 pm on Monday.
DI like banana.
EI'd like an information about trains to London.
FI became diabetes last year.
GI haven't been to anywhere interesting this year.
HWe need to discuss about the agenda for the next meeting.
II saw Jhon during I was having lunch.

ある程度の英語力をお持ちの方にとっては常識問題だと思いますが、いかがでしょうか?意外と「あれっ?」と思う方も多いのでは?10問全問正解の方は胴上げします!!!
posted by ハッチ at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月10日

この記事を書いている間にも奴が俺目がけて飛んできて、もう勘弁して欲しいっす(泣)

最近黒い虫に悩まされています。

そいつは特に台所周辺に良く出没し、夜中になるとぞろぞろと出てきて活動し始めます。

昨日はそいつにスプレーをかけたら私めがけて飛んできたもんで、驚いて台所を逃げ回り、周りのイスを次々と蹴り飛ばす始末。

最近は一晩に10匹ほどの奴らが出てくることもあり、こりゃ完璧に家の中で増殖している様です。そいつを1匹見たら家の中に○○○匹はいると思えという台詞をどこかで聞いたことがありますが、そう思うとぞっとします。

モルディブの隊員がゴキブリについての悩みを深刻に訴えていたときは人事のように聞いていたのに、今それが自分に降りかかってくるとは・・・(泣)

ゴキブリだけでなく、蚊に刺されてかゆくて寝付けず、蚊を退治したと思ったら今度は寝ているところを蟻に襲われ、虫たちに悩まされる日々です。

しかしアフリカの某国では寝ている部屋にサソリが出るらしく、それに比べたら命の危険のないゴキブリや蚊や蟻なんてどうってことないなと、そうやって自分に言い聞かせる。こんなポジティブシンキングが協力隊で身につけたスキルのひとつです。


ところで、最近「スタ丼」なるものが日本では話題になっているという記事をネットで見てとても気になっているのですが、実際どれくらい美味いのでしょうか?食べたことのある方、情報お待ちしております!
posted by ハッチ at 04:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

「きのこの山」のチョコの甘さってちょっと後味悪いんだよね〜

2nd term の授業が始まり、早いもので3週目が終わろうとしています。

現在4年から7年まではリコーダーの授業を集中的に行っており、小学生のリコーダー指導経験のない私は試行錯誤しながら毎回かなりのエネルギーを授業に費やしています。

日本でも同じようなことが起こりうると思うのですが、リコーダーを生徒に持たせると好き勝手に吹き始め、こちらが話をしたいタイミングに素早くやめさせることが出来ないという状況が発生します。一般的にはこちらがなんらかのサインを出した場合にすぐ吹くのをやめるというルールを作って子供が反射的にそうできるまで繰り返し指導をする方法が用いられており、私もそのようにルールを作り指導をしているのですが、これがなかなか時間と根気のいる作業で小学校の先生の苦労がよーく分かりました。苦労の甲斐あって少しずつ子供たちが反射的に動くようになってきており、また生徒同士での注意もできるようになってきました。

モルディブで器楽の授業をやっていると、子供たちは本当に楽しそうに、そして満面の笑みで楽器を練習していており、ずっとこのままであって欲しいと願ってやみません。日本のように個人持ちの楽器を使うことは出来ず、日本から寄付されたわずかな数の楽器をシェアーして使っています。同じ吹奏楽器を使いまわすことは衛生的には決してよい環境とは言えませんが、しかしモルディブの子供たちにとっての楽器の価値は日本のそれとは比較にならぬほど高いものであり、生徒は皆、楽器が演奏できる喜びを噛みしめながら練習をしています。そんな子供たちから、「物があれば良いというものではない」ということを教わる毎日です。

しかしせめて一人にひとつの楽器が同時に割り当てられないものだろうかと思い、私の出身である千葉県柏市に相談したところ、4月より市内の学校等に呼びかけをしてくださり、市内の皆様のご協力により多くの楽器の提供をいただいたというメールをいただきました。その楽器はJICAを通して来年の2月から3月ごろにモルディブに届く予定になっています。最終的には寄付に頼らず自立した運営を目指すべく支援をしていかなければならず、このような寄付行為は相手の依存傾向を高めてしまう弊害も持ち合わせており、必ずしもこのような寄付が相手のためになるとは限らないのですが、今回は学校や生徒にはこれがイレギュラーなケースであり今後は基本的に寄付はしないということをしっかりと説明して理解を促した上で、柏市の皆様のご好意に甘えたいと思います。柏市の国際協力課の皆様はじめ、ご寄付いただいた皆様に、深く御礼申し上げます。



さて、ネットでこんなコラムを見ました。

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明治製菓:きのこの山・たけのこの里 - きのこ・たけのこ あなたはどっち派?
この『きのこ・たけのこ あなたはどっち派?プレゼントキャンペーン』は、きのこの山・たけのこの里対象商品のいずれかを購入した上で、明治製菓HP内の特設コーナーにて、パッケージ内側に印刷されている12桁のシリアルナンバーを入力して投票するというもの(ケータイ電話からQRコードで投票するのも可)。2009年7月7日(火)12:00 から 2010年1月29日(金)15:00 の期間開催されているとのことです。
ちなみに、Q&Aサービス「人力検索はてな」を利用して、試しにはてなユーザー100人に「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが好きかについてアンケートをとってみたところ、下のようになりました。

「きのこの山」と「たけのこの里」、皆さんはどちらがお好きですか?

結果は、「きのこの山」が50票で「たけのこの里」が50票と、何とピッタリ同数(!)という結果に。なかなか面白い結果が出ましたが、明治製菓のキャンペーンの方ではどうなるのでしょうか。キャンペーン期間が終了する来年1月末には、この問題への一定の結論を手にすることが出来そうです。
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自分は断然「たけのこの里」派が多いのだろうと思っていたのですが、意外と「きのこの山」派が同じぐらいいることに驚きました。

みなさんはどうでしょうか?

本当にそんなに「きのこの山」派がいるのか?
posted by ハッチ at 20:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

最近納豆が食いたいんだよね〜

正直今のゆったりとした生活がしんどくなってきました。

あれだけしんどいと思っていた日本の慌しい現場が今はとても恋しく感じます。

時間がたっぷりあるので、英語勉強と島のゴミ拾いをやってます。

たっぷり時間がある今しか出来ないことを今のうちにやっておくことが賢明なのでしょう。

がつがつ勉強します!!!


P.S おとなりスリランカで村落開発普及員として活動する「ランカスターくん」のブログをリンクします。彼のブログを見ていると本当に良い活動をしている様子が伝わってきて、とても刺激を受けます。ちなみに彼は「前立腺マッサージ」の経験者らしく、「とても気持ちが良い」と教えてくれました。それを言っている彼を想像したら、とても気持ちが悪かったです。→http://lankastar.blog54.fc2.com/

posted by ハッチ at 20:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

卵かけご飯って、醤油の量が難しいよね

今日は休日ということで洗濯やら掃除やらを終えて食事を取り昼過ぎに近くの商店へ買い物に出かけました。

その店に向かう道の途中にいつもよくしてくれるおじちゃんおばちゃんの家があり、そこを通りかかると必ず呼び止められしばしお話をするのがお約束となっているのですが、今日は昼時ということで「飯を食ってけ」と誘われ家の中へ。

食事をしたばかりの私は当然腹一杯の状態でしたが、こういう場合は断らずに好意を受けることにしている私はまるでお腹がぺこぺこであるかのごとく「うまい、うまい」といってがっつきながら、モルディブ料理のガルディア(魚や野菜や唐辛子と魚の煮汁をご飯に混ぜて食べる料理)とテルリマス(魚を揚げて味付けしたもの)を食べていると、その家族はうれしそうに「そうか、そうか。うまいだろ。もっと食えもっと食え!」と空いた皿にすばやく大盛りのご飯をよそい、私の様子を見ています。私はおかわりのご飯を再び「うまい、うまい」と言いながら食べてみせる。正直かなりしんどい状況でありました。

こんな状況は私だけでなく他のモルディブ隊員もしばしば遭遇すること。きっと他の国の隊員の中にも同じような状況に出会っている人は多いはずです。しかし相手の親切がやはり嬉しくて相手を傷つけまいとそれに答えてしまう。モルディブ隊員の中にはそれで体重が急増してしまう人も多いのです。

でもやっぱりそのやさしさがうれしいんですね。そしてそうしてもらうとこちらもそのやさしさに答えたくなってしまう。そんなコミュニケーションこそがこのJICAボランティア活動における大きな意義なのかもしれません。

異文化理解は難しい。
魔法なんてない。
一歩ずつ一歩ずつ。
ここだけは何かとお痛の多いJICA事業に賛同できる部分です(失言かこれは)。

しかしその食事後、下痢に悩まされています。
いやこれはご馳走になった食事のせいではなく、その前に家で調理して食べた卵のせいです。モルディブでは卵が常温の場所で売られており、1ヶ月以上その常温に置かれていることも珍しくありません。
よって日本で売られているような質の良い卵なんて皆無に近く、基本的には日本では絶対に食べないような状態の物を食べています。
しかし限度があるので、割ってみて臭いを嗅いで、「これはちょっとまずいだろ」と思うものは捨てるようにしているのですが、それでも日本なら絶対に食べないであろう状態の物を食べる以外に卵を摂取する方法が無いのです。

臭いは合格ラインだったはずなのですが、体は正直に“アウト”を示しました。日本に帰ったらモルディブでは食えない卵かけご飯食います!!!

posted by ハッチ at 04:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月26日

真如

天才アーティストの死、

彼の人生はその類まれなる才能に恵まれ、そして多くの人から愛されながらも、常にコンプレックスと孤独感に苦悩する、そんなイメージ

最近再ブレイクした安室奈美恵という日本のアーティスト。身内の不幸な死や離婚、そして歌手としての存在意義の喪失という大きな困難を乗り越えながらも見事に本物になって復活を遂げた彼女。

彼女が今多くの支持を受けているのは、単にマスメディアが創り出す商業戦略イメージによるものだけではなく、彼女の勇敢で誠実な人生そのものがその人気を支えているということが、フェイクを創り出す機械を通してなお強く感じることが出来るのが不思議だ。



その人のことなんてその人にしかわからない。



「幸せ」という言葉は物事の本質を隠し、人を盲目にする言葉。



生きるということは本当に大変なこと。

しかしだからこそ人と心の奥底の深いところで語り、そして理解し合うことができた時は、SEXのそれなんとかとは比にならないほどの喜びを感じることが出来る。

私は少なくとも彼がその喜びを知ってから逝ったことを心から願う。

100年にひとりの天才の死に合掌。
posted by ハッチ at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

前立腺マッサージ

先日首都で行った前立腺の検査結果を東京に送って日本人医師からのコメントが来たとのことで、JICA調整員のIさんから連絡が来ました。

「やっぱり前立腺に水がたまってるみたい。でね、もし痛むようだったら、その水を出すマッサージがあるんだって。前立腺マッサージって言ってちょー気持ち良いらしいよ!(噴出すような爆笑)」

「誰がやってくれるんですか?」

「こないだ診てもらった男の先生!(笑)でも何なら女の先生にやってもらいたいよね。もうハッチさー、ちょーうけるんだけど。精子検査の次は前立腺マッサージって!!!」

「はあ。今痛くないですし、税金使ってそういう気持ち良いことするのも気が引けますので大丈夫です」

この調整員は女性の方です。しかし彼女の話す下ネタは変ないやらしさも嫌みもなく、思わず一緒に爆笑してしまうような高度な下ネタ。よく考えるとこの方と話す時の話題の半分以上は下ネタのような気がする。

しかし前立腺マッサージとはそんなに気持ちの良いものなのだろうか?
posted by ハッチ at 01:06| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

夢を追う若者

日本からの便りで、前任校吹奏楽部の教え子が「歌スタ」という歌手のオーディション番組で合格してメジャーデビューをするかもしれないという知らせを聞きました。

早速“you tube”でその放送の様子を見て見ました。
http://www.youtube.com/watch?v=cFTY8Sz-E4A&feature=related
私が知っているのは中2の夏ぐらいまでの変声期前の彼。そして番組で歌うその声は変声期真っ只中の声でした。彼の歌をちゃんと聴いたことは無く、初めて聴くその歌声に微笑ましくなってしまいました。

確かにセンスは抜群に良い。ただ心配なのはプロとしてやっていくということにそれ相応の覚悟があるのかどうか。

現職のときは毎年必ず数人の生徒が音楽の道を選びたいと相談に来ていました。しかし私がそこで彼らに言うことは、どれだけ音楽で食べていくことが大変なことかということ。たとえ実力があっても食べていけない人が山ほどいる世界。それでもいいからと言って最終的に音楽の道を選択する生徒はほんの一握りです。ましてや商業音楽の世界はある意味やくざの世界。金儲けできて何ぼの世界では、売れているうちは散々こき使われ、売れなくなったら捨てられる厳しい世界。私の大学の同級生や先輩にも何人か商業音楽の世界で活躍している人がいますが、その現実は、世間が思う華やかな世界とはかなりかけ離れた厳しい世界だと聞きます。若くしてその世界に入ってそのまま成功している人となれば更にごくわずかです。

なんだか若者の夢に水を差すような話ですが、しかしこのことはきちんと理解して覚悟せねばならないこと。you tubeで聴いた彼の歌はセンスは良いけど技術的にはまだまだプロとしては通用しないレベル。そして何よりもマスメディアによって世間に顔や名前が認知されることによって様々な弊害が起こる可能性もきちんと知っておかなければならないのです。ネットによる誹謗中傷に心を痛めることもあるだろうし、自分のプライベートが制限させることも増えてくる。周りの大人は無責任に傍喜びするだけでなく、これらのことを十分に本人に伝えてあげて欲しいと強く希望します。

しかしその上で夢を追うのであればそれは本人の決めること。精一杯応援してあげるべきでしょう。私も微力ながら精一杯応援させてもらえればと思います。

がんばれよ!うっしー!

P.S とりあえず音程だけは相変わらずひどいので、やるならきちんとソルフェージュのレッスンを受けるよう、誰か本人に伝えてあげてください。
posted by ハッチ at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

一期一会

本日午後10時過ぎに5名の新隊員が日の丸を胸にマーレ国際空港に到着します。この時期に赴任する隊員は“21年度1次隊”と呼ばれ、4月頭からの65日の訓練を終了し、無事派遣となった隊員です。規模の小さいJICAモルディブにしては珍しい、5名というたくさんの新隊員。きっと今頃は飛行機の中でさまざまな思いと共に程よい緊張感に浸っていることでしょう。

DSCF0364.JPG私が同じようにマーレ国際空港に降り立ってから早いもので半年が過ぎようとしています。真冬の日本を発ち、飛行機を乗り継ぐこと約16時間。緊張の面持ちで飛行機から足を一歩踏み出した瞬間、生暖かく肌にねっとりと絡みつくような空気が体全体を包み込んだ時のあの何とも言えぬ感動は今も鮮明に記憶に残っています。そしてJICAモルディブでは新隊員と帰国隊員の出来る限り全隊員での送迎が慣習となっており、私の赴任時も多くの隊員とスタッフが空港で迎えてくれました。

新隊員が増える一方、当然ながら私を温かく迎えてくれた先輩隊員は2年の任期を終え次々と帰国をしていきます。そして私が帰国をする時は、私を半年前に出迎えてくれた隊員は1人も残っておらず、私より後から来た隊員に見送ってもらうことになります。そう考えると不思議でそしてとてもさびしい気持ちになります。

しかしよく考えれば、日本でひとつの職場で定年まで勤めて退職する時だって同じ状況であり、人生の最後の時だって基本的には後から生まれてきた人たちに見送られることになるわけです。つまりJICAの活動はその縮図なのかもしれません。あまりにも早いその周期に切なさを感じてしまいますが、普段はそのスパンが長すぎて気づかずにいた、「人との出会い一期一会、大切にせなあかんで」という教訓を気づく機会を与えられているのではないかと感じてしまいます。

今、一生懸命生徒の名前を覚えています。思っていた以上に彼らの名前を覚えることに手こずっており、500名強の生徒全員を写真に取り、名前を書いて格闘中です。彼らとの出会いも一期一会。私にとっては大勢の中の一人になりがちですが、彼らにとって見れば私は唯一の存在。限られた時間の中で出来るだけ多く一対一での接点が持てればいいなあと思っています。
posted by ハッチ at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月20日

極北に駆ける

友人が“これでも読んで少しは見習え、この腰抜け”と言って1冊の本を日本から送ってくれた。

「極北に駆ける」(植村直己著、山と渓谷社)

著者は有名な冒険家で、日本人では初めてエベレストの頂上に立った人らしいのだが、私はこれまで全くこの人のことを知らなかった。

世界五大陸最高峰の登頂を遂げた氏が、次に南極大陸単独横断の夢を果たすべく、その前準備として極北のエスキモーの部落で暮らした1年強の記録がこの本には記してある。

単独でエスキモーの部落に入り、エスキモーと同じものを食べ、同じように生活をしながら信頼関係を築き、犬橇で3000Kmの単独横断を果たすまでの記録が記されており、どれも自分に置き換えると到底想像しがたい壮絶なものであった。極寒の地では気温が摂氏40℃を下回ることも珍しくなく、その中でアザラシや鯨の脂ぎった臭いの強い乾燥肉を、その強烈な臭いにもどしそうになりながら飲み込む場面や、猛烈な吹雪の中を10時間も犬橇で走る場面など、どれもこの類の環境としては特Aクラスの劣悪な環境であり、同じ事をやれる日本人は皆無に近いのではないだろうか。

私がこの本で一番印象的だったのは、本文後の解説者のコメントに記されていた、毎日新聞社発刊の植村氏の著書から引用した以下の一文である。

「この最後の旅が終わった後、オレは日本でどのような生活の道を選ぶか。これこそわが生涯を決める大きな年だ。今のオレにこれといって自分には自信を持って働ける能力はなく、日本帰国を前にした今、自分の進路に堅固な意志さえ持っていない。(中略)単独登山が冒険であろうと、それはわが人生の一つの遊びに過ぎないのだ。どんな仕事であれ、自分に定職をもつことこそ、真の人間として生きる価値があるように思われる。自分のやっている、何か分からない放浪の生活と登山は、自分の職業ではない。オレの山行は主義があって登っているのではなく、心の勇んだときに登るだけと思われる」


これだけ強靭な精神力と輝かしい経歴を持ちながらも、将来に不安を感じ、そして輝かしい冒険の経歴をも真の自分の生き方ではないと言う氏の言葉はとても重かった。

そしてこの言葉に引っかかったのにはもう一つ理由がある。自分がモルディブへ来てから強く感じるようななったことと共通性があり、共感をしたからである。出発前には世界に出れば新たな価値観に出会えると信じていた自分が実際に日本を出てわかってきたことは、未知の方程式には出会えても、0はどんな数字をかけても0であるということや、1、2、3、5、7、11・・・は素数であるとった真理はどこへ行っても変わらないということだ。

世界の何処にいようとも一つの場所で信念を持って誠実に働き続けるということに大きな意味があり、一番大切なことなのだということがわかった。

世界を見ることはとても意義のあることだと思う。しかしそれは単に自分の引き出しを増やすことに過ぎず、何かを成したわけではない。その観点で国際協力という活動を見ると、多くの問題点も見えてくるように思う。協力隊の活動は原則2年と決められている。2年は決して短い時間ではない。実際異国の地で2年間現地人と同じ生活をするということは想像以上に厳しいことである。しかし、たかが2年でもある。確かに2年間現地で生活をすればある程度の現地人の習慣や価値観も見えてくるし、それなりの人間関係も築けるかもしれない。しかし2年で彼らのことを本当に理解できるはずはなく、もし理解できたという人がいるとするのなら、それはとんでもない思い上がりだと思う。

本当に国際協力に自分の身を置こうとするなら、よっぽどの覚悟が必要になるだろう。一生その地に身を置き、生涯をそこに捧げる覚悟である。実際にそのような日本人の名を何人か聞いたことがあるが、その人たちこそ、国際協力の名を語るべき人たちである。生半可に国際協力関連の機関に身を置き、ちょこっと海外で生活をして中途半端に語学が出来る程度で国際協力を語る人は身の程知らずだと思う(実際にはそんな人だらけなのだが)。格言う私にももちろんその資格はない。

協力隊の同期にNGO活動を一度切り上げ、JICAに参加した仲間がいる。彼はこの活動が終了後再びNGOを自ら立ち上げてケニアに戻ると言う。NGOの活動というのは多岐におよぶ為、一概には言えないが、その多くがお金の工面に迫られ、JICAでは踏み込めない危険地域に身を置き、いつ何時命の危険に襲われるかわからない状態の中、現地の人たちのために働いている。彼もそんな危険な状況の中働いていたが、そこに自分の使命を感じ、2年後再びそこへ戻ると言う。日本を発つ前に、彼にそのNGOに参加しないかと誘われた。しかし私はその誘いを断った。中途半端に出来ることではないし、そこが自分の働く場所ではないと感じたからだ。でも私は彼を精一杯応援したいと思っている。彼は国際協力を語る権利のある数少ない日本人の一人だから。その覚悟で現地に入り、自分をわきまえ、そしてそこで誠実に働こうとする彼は大きな尊敬に値する。

私は私の出来る国際協力を日本ですることにする。幸いにも協力隊に参加したおかげで次の目標が明確になってきた。新たな夢が3つも生まれた。そして残りの1年半、誠実に働けたらと思う。


posted by ハッチ at 20:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする